中間インプレッション
それなりに距離も伸びてきたので、これまでの印象を書いてみます。居住性・トランクに関しては文句ありません。５ナンバーとしては抜群のパッケージングを実現しています。また、ボディ自体の剛性感はかなり高いことが感じられます。ドアを閉めたときのドスッという音はなかなか良いものです。ただ、サッシュレスドアは今となっては少し古いような気がしないでもありません。
エンジンは距離が伸びるに連れて回るようになってきました。独特のドロドロと回っていく感触は好みの別れる所かもしれません。ただ4気筒としては回しても振動が小さく、イカにも回ってるって感じのエンジンフィールはなかなかはまると病みつきになります。ちなみに妻が最初に乗った時の言葉は、「ジープみたいな音がするね」でした...。しかし、ノーマルでは非常に静かです。アイドリング時はエンジン音は殆ど聞こえません。しかし夏場にエアコンを付けると、エアコン関連（ファン等）の音がかなり大きい気がします。R32スカイラインと比較してもかなり大きい感じですが、エアコン使ってなければ非常に静かです。これは正直予想外でした。
エンジンの特性は、いまどき珍しいくらい1500以下のトルクがありません。アイドリング+α程度でクラッチミートするとしばらく加速してくれません。従って、MTでの街乗りは結構気をつかいます。アクセルオフ時の回転の落ち方も、若干改良すべき点がありそうな気がします。しかし、1500を超えていれば、十分トルクも出てきますし、2500以上からは見違えるほど元気になります。（メンテナンス日誌に書いてますが、ギアボックスを載せ換えてからは下のトルクも太くなり、減速のギクシャク感も大幅に減りました。初期からちょっと不具合のある単体に当たったのかもしれません）。従って、信号で発進で置いて行かれてもすぐに追いつきぬき返すというような感じです。若干高めでクラッチミートすればトルク激痩せ地帯は回避できますが、クラッチのことも考え無理な運転はしないことにしています。巷で噂のアーシングを2本実施しましたが、これが効いて低速トルクはかなり改善された感じがします。アクセルオフ時の不自然な回転落ちもかなり解消されました。LEGACYにアーシングはもはや定番となりつつあるようです。
2000CCで280PSのエンジンを搭載していることを考えれば、スポーティと快適性をギリギリのラインで両立している車といえます。骨のあるスポーティセダンの少ない日本車の中で数少ない本物のスポーティセダンと言えると思います。4WDと高出力エンジンの恩恵で、高速では言うまでも無く楽で速いし、静かで快適です。高速ツアラーとしては文句ありません。FRとは雨の日の安心感が違います。
足回りは純正のビルシュタインが効いているのか、ハンドリングは素直でロールもそれほど大きくはありません。峠で激しく責めるには車重が重過ぎますが、純正のセッティングでも十分スポーツセダンとして納得できる足回りだと思います。攻めていくとやはりアンダーステアは強めに出ます。ブレーキはそれほど強力ではありません。インプレッサの4PODがそのまま流用できるようで、交換している人もかなりいるようですが、それほど激しい運転はしないので純正のままで十分です。しかしながら、4WDとは思えない素直なハンドリングやコーナリング時の低重心がなせる安心感はスバルの長年の経験がモノを言っていると言えます。
新型は大幅にポテンシャルアップしているようですが、デザインが洗練されすぎて、スバルらしさが薄くなったと思います。Ｂ４に関しては明らかにＢ５型の方がかっこいい！